2013年1月20日日曜日

21世紀環境【豊後高田市】共生型住宅のモデル整備建設促進事業

大分県豊後高田市HPより
http://www.city.bungotakada.oita.jp/kankyo/page_00015.html

21世紀環境共生型住宅のモデル整備建設促進事業
最終更新日:2012年6月13日

本市では、地球温暖化対策を推進する上で、家庭部門から排出される二酸化炭素排出量の削減を行うため、平成21年度に環境省の補助事業「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」により、住宅のライフサイクル全体で環境負荷の低減が可能な住宅設計手法を活用したエコハウスモデル住宅を整備し、地域の建築設計事務所や工務店等にエコハウスに対する知識や技術向上を図るとともに、地域住民にエコハウスのメリット等を直接体験してもらうため、展示見学会等の普及啓発を行いエコハウスの需要を創出し、環境負荷の少ない地域づくりを行っています。

エコハウスとは
地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。
環境省エコハウスモデル事業では、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つのテーマを基本的な考えとした上で、地域の特性を十分に活かした家づくりを目指しています。

1 環境基本性能の確保
1)断熱 2)気密  3)日射遮蔽 4)日射導入 5)蓄熱 6)通風 7)換気 8)自然素材といったことが十分に理解され、実践されていることが基本になります。住まいの基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えるこができ、かつ快適な住宅となります。
2 自然・再生可能エネルギー活用
環境基本性能を確保した上で、必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活ができることがエコハウスに求められます。地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切です。
3 エコライフスタイルと住まい方
現在人口は減少の傾向にありますが、その反面世帯数が増え、家庭からのエネルギー消費量が増加しています。集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案が住宅を考える上で必要です。日除けのために草木を植えたり、暑い時は窓を開ける、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切です。
4 地域らしさ
エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切です。その地域らしさは、地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源でもあります。周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅であることがエコハウスには求められます。



自立循環型住宅の設計に有効な技術(13の省エネルギー要素技術)  
◆自然エネルギー活用技術
自然風や太陽熱、太陽光などの自然エネルギーを化石エネルギーに代えて活用する技術
・要素技術 1 自然風:夏期夜間や中間期に外気を取り入れ、室内を涼しくする。
・要素技術 2 昼光利用:昼間の明るさを室内に取り入れ人工照明の利用を減らす。
・要素技術 3 太陽光発電:日中に太陽光で発電を行い、消費するエネルギーを自己生産する。
・要素技術 4 日射熱利用:冬期に開口部(窓)から日射熱取得し畜熱した熱を夜間に放熱利用する。
・要素技術 5 太陽熱給湯:太陽熱を導入した給湯システムを導入する。
◆建物外皮の熱遮断技術
断熱、日射遮蔽といった建物外皮の建築的措置により、熱の出入りを抑制し、室内環境を適正に保つ技術
・要素技術 6 建物外皮断熱:断熱化を図り、自然室温を維持して適時温度を実現する。
・要素技術 7 日射熱遮断手法:夏期や中間期に室内に侵入する日射を遮り涼しく保つ。
◆省エネルギー設備技術
エネルギー効率の高い機器やシステムを選択し、投入エネルギーを低減し、かつ快適性を向上させる技術
・要素技術 8 暖冷房設備計画:高効率な暖冷房システム・機器を剪定、設計する。
・要素技術 9 換気設備計画:要求性能にあった高効率な換気方式を選び、設計を工夫する。
・要素技術10 給湯設備計画:適切な熱源方式選定し、高効率な給湯設備を導入する。
・要素技術11 照明設備計画:適切な照明配置を行い、器具を選定する。
・要素技術12 高効率家電機器の導入:家電機器の買替時になどに省エネ家電機器を選定する。
・要素技術13 水と生ゴミの処理と効率的利用:水の有効利用と排水・生ゴミの効率的な処理を図る。



環境省エコハウスモデル事業
環境省エコハウスモデル事業(21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業)は、全国20箇所の自治体が地域の特色にあったエコハウモデル住宅の整備や普及活動を行うために取組んでいる事業です。
 
   環境省  ホームページ: http://www.env.go.jp/policy/ecohouse/ 


自立循環型住宅への設計手法(エコハウス設計手法)   
自立循環型住宅(エコハウス)とは気候や敷地特性など住宅の立地条件及び住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の設計や選択に注意を払うことによって、居住時や利便性の水準を向上させつつも、居住時のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量)を2000年頃の標準的な住宅と 比較して50%にまで削減可能な住宅のことです。
 
   財団法人 建築環境・省エネルギー機構  ホームページ: http://www.jjj-design.org/index.html


エコハウスモデル住宅の整備概要

木造軸組伝統構法を用いた土壁と土間のある住宅で、自然エネルギー(自然風・太陽光・日射熱等)活用技術や建物外皮断熱技術等を活用した省エネ設備に頼らない自然素材を多様した環境負荷の少ないエコ住宅として、居住形態に合わせた2タイプのエコハウスを整備しました。

【主に活用している要素技術】
・土間と土壁
  土壁による調湿機能と日射熱を利用した土間の畜熱効果
・自然風の利用
  卓越風を取り込む有効な開口部と通風路の確保
・日射遮蔽
  長い軒の出による夏期・中間期の日射遮蔽
・建物外皮断熱
  断熱材の適切な選択と施工

エコハウスモデル住宅(西真玉)~徳六の風舎~
Iターン夫婦が自然豊かな里山で田舎暮らしができる住まいとして、日当たりと風通しのよい周囲の景観に調和した風を感じることができる省エネ住宅
・場所:豊後高田市西真玉4334番地1
・構造:木造平屋建て(木造軸組工法)
・床面積:A=117.04m2(35.46坪)

エコハウスモデル住宅(田染小崎)~田染荘の家~
日本古来の原風景が残された田染荘の景観と調和した伝統工法による木造住宅で通風や日射熱等自然エネルギーを活用した子育て世帯向けの省エネ住宅
・場所:豊後高田市田染小崎2803番地1
・構造:木造2階建て(木造軸組工法)
・床面積:A=148.00m2(44.84坪)

建築仕様
エコハウスモデル住宅(西真玉)~徳六の風舎~
エコハウスモデル住宅(田染小崎)~田染荘の家~
エコハウスモデル住宅見学会
エコハウスモデル住宅見学会開催中

エコハウスモデル住宅の見学会を開催しています。エコハウスに興味のある方、伝統工法による木造住宅に興味のある方、これから新築やリフォームをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

●見学は随時受付けていますが、事前に申込が必要になります。(土、日、祝日除く)

+++見学会のみどころ+++

エコハウスモデル住宅(西真玉)
●自然風の利用
*卓越風を取込む開口部とその配置
 ・風を呼び込む袖壁、建具(ヌレエンの引き戸)
 ・室内の通風経路の開放性
●木製建具
*引込み戸による広い開口部
 ・通風雨戸
 ・摺上げ障子による通風確保と風量調整
●土壁と土間
*大壁造り土壁による蓄熱と空気の浄化
 ・土間の日射熱利用と蓄熱
●日射遮蔽-----微気候デザイン、長い軒出し、すだれ
*落葉高木の微気候植栽(空調装置としての植栽計画)
 ・軒出し長さは1m
●木材は全て県産材を使用
・使用材料は県産材の杉・桧
●天窓による昼光利用
・北側に天窓を設置
●24時間換気を床下暖房に利用
・24時間換気設備を高効率に利用
●土壁(大壁)のコアシステム
・計画方式としてコアシステムを採用している。その利点として、1)広い外部開口部の確保が可能、2)建物中核部の蓄熱調質壁の確保と耐震性、3)回りに通路スペースを確保、4)風を分割して和らげる。




エコハウスモデル住宅(田染小崎)
●田染荘の風景としての家
・田染荘の原風景に溶け込むようなシルエットと伝統工法の伝承
●自然エネルギーの活用
・軒を長くし、夏期の日射遮蔽
・南北軸の中土間により、室内通風経路の確保
●建物外皮の熱遮断
・建物外皮は、土壁に高性能グラスウールを充填断熱
●土壁と土間
・日射熱を利用した土間(田染石)の畜熱
・土壁と漆喰塗りによる調湿効果
●屋根裏換気設備
・小屋裏の熱気を排熱し、外気温に近づけることで2階の部屋の温度を下げる


【会場案内図】
○エコハウスモデル住宅(西真玉)
○エコハウスモデル住宅(田染小崎)
建築相談のポイント
◇建築相談については、次のような考えをまとめておくと、有意義な相談ができると思います。
 

ポイント1  どんな暮らし方をする家を建てたいかライフスタイルを想定しておきましょう

・居住する世帯内容(夫婦のみ、夫婦と子供、三世代同居等)、介護を容易に行えるような家、将来の世帯構成の変化に対応できる家等


ポイント2  家の構造やデザインをどのようなものにしたいかイメージをまとめておきましょう

・構造(木造・鉄骨・鉄筋コンクリート・プレハブ等)、敷地面積や敷地の状況、床面積、間取り、外観・庭のイメージ、導入したい設備等


ポイント3  省エネ技術要素の取入れは大変重要です。どのような省エネ技術の要素を取り入れた住まいづくりを行いたいか温熱環境や省エネに対する要望をまとめておきましょう

・自然エネルギーを主に利用して快適さを達成できる住まい(自然風や日射熱を最大限利用できる建築的仕様とし、適切な外皮断熱と日射遮蔽対策を配慮)
・自然エネルギーの利用と設備機器利用の両立させて快適性を達成できる住まい(自然風や日射熱を設計上の工夫により上手く利用し、気密・断熱性能を向上させ暖冷房負荷の低減を図る)
・省エネ設備機器を主に利用して快適さを達成できる住まい(暖冷房機器・照明設備等の設備機器を利用し、室内環境の調整を機械的にコントロールし、気密・断熱性能を向上させ暖冷房負荷の低減を図る)


ポイント4  建築や改修にかかる総費用の予算額や資金調達計画について、ある程度決めておきましょう


ポイント5  建築スケジュール(完成日)をある程度決めておきましょう


お問い合わせ
豊後高田市役所 環境課
〒879-0692 大分県豊後高田市御玉114番地
電話番号0978-22-3100 ファックス番号0978-22-3795
メールアドレス:kankyou01@city.bungotakada.oita.jp

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